No.124 (アフリカ・太平洋地域の分割)  : 

英仏のアフリカ進出とはどのようなものか?」

英はアフリカをエジプトからケープ植民地まで縦に進出しようとし,仏はチュニ
ジア,サハラからジブティ,ソマリランドを横に進出しようとした。両者は進出
の交点に位置するスーダンのファショダで衝突(1898年,ファショダ事件),仏
は英にスーダンを譲った。この衝突をきっかけに,1904年に独に対抗する英仏協
商が誕生した。


<評価の観点>
関心・意欲・態度:

既習の「エジプトとケープ植民地はイギリスの勢力圏」という事実から,イギリ
スがアフリカ縦断政策であることに気づき,大きな関心を持って学習に臨んでい
る。


思考・判断:

イギリスのアフリカ縦断政策とフランスのアフリカ横断政策が,ファショダ事件
で衝突したことによってお互いが歩み寄り,共通の敵ドイツの台頭を背景にしな
がら英仏協商の成立に結びついたことについて,的確に判断している。


資料活用の技能・表現:
イギリスのアフリカ縦断政策とフランスのアフリカ横断政策の交差する地点が,
スーダンのファショダであることを略地図上で確認している。

知識・理解:
イギリスのアフリカ縦断政策とフランスのアフリカ横断政策が,進出の交点に位
置するスーダンのファショダで衝突し,仏が譲歩したことを契機に,独に対抗す
る英仏協商が誕生したことについて,基本的な知識を身につけている。